【旧暦栽培】小潮期は芽かき、定植、追肥は避けた方が良い?

2024年02月28日

いつもお世話になっております。

株式会社ツボイ営業部です。

今朝の岡山市は5℃。晴れ。

降水確率: 10% 湿度: 60% 風速: 1 m/s 

最高気温:13℃ 最低気温:0℃

特に昨晩から「でぇれぇさみいし、おえんでぇ」

(訳:非常に寒いですし、堪えがたいですね)


さて、今日は旧暦栽培カレンダーによりますと、

2月28日(水)は、満月の後の「中潮」2日目。

昨日のブログにも書きましたが、防虫防除適期でございます。

中潮の後は「小潮」になるのですが、

小潮期には芽かき、葉かき、定植、潅水、追肥は

避けた方が良いといわれます。

この理由を探ってみました。

先ずは「潮汐(ちょうせき)」が関係しているようです。

満潮・干潮ですね。

潮汐は、月が地球に及ぼす引力、地球が月と地球の共通の

重心の周りを公転することで生じる遠心力(慣性力)を

合わせた「起潮力」です。

 (地球と太陽の間でも若干の起潮力もある。)

「起潮力」は地球を引き伸ばすように働き、潮位の高い

ところと低いところができます。

 潮位が上がりきった状態が「満潮」、反対に下がりきった

状態が「干潮」となります。 

地球は1日に1回自転するので、1日に2回の満潮と干潮を迎えます。

これを踏まえて、「大潮」と「小潮」を考えます。

地球に対して月と太陽が直線上に重なるとき、

月と太陽による起潮力の方向が重なるため、1日の満潮と干潮の潮位差が大きくなります。

これが「大潮」。

月と太陽が互いに直角方向にずれているときは、

起潮力の方向も直角にずれて、互いに力を打ち消す

形となるため、満干潮の潮位差は最も小さくなります。 

これが「小潮」です。

大潮と小潮は、新月から次の新月までの間にほぼ2回ずつ現れます。 

新月と満月の頃には大潮、上弦の月と下弦の月の頃には小潮になります。

上図からもなんとなくご理解いただけるかもしれませんが、月と太陽の引力、

また公転による遠心力により、植物の吸収力も違うものになるようです。

然るに、「吸収力」は「起潮力」に伴うと考えられています。

小潮期は、「吸収」よりも「転流期」となり、植物体内に光合成産物や栄養分を

体内に送り込む時期といわれます。

そんな時に芽かき、定植、追肥などは不向きだということなんですね。

ちなみに水分の吸収も弱くなるようですのでご注意くださいませ。

いつも北陸地方、能登に思いを馳せております。

本日も穏やかで健やかな一日でありますように。